床がきしむ原因
床がきしむ原因は、以下の要素が考えられます。
それぞれの原因を詳しく説明します。
床材の収縮・膨張が原因
床材は、温度や湿度の変化によって収縮や膨張する性質があります。
これにより、床にきしみが生じることがあります。
特に木材では、種類によって収縮や膨張が顕著に起こります。
木材の接合部分で摩擦が生じ、きしみの原因となることがあります。
しかし、適切な施工が行われていてもこの問題は発生することがあります。
つまり、床自体の構造には問題がないと言えます。
床の構造が原因
床材は、大引きと根太という木材で支えられています。
大引きは床を支える柱状の材料であり、根太は大引きの上に水平に配置された木材です。
床材の配置間隔が狭すぎたり、水平に配置されていなかったりすると、床がきしむことがあります。
この場合、床材同士が適切に密着せず、不均等な負荷がかかっているために問題が生じます。
また、大引きや根太が腐食してしまった場合、最悪の場合には床が抜けることも考えられます。
腐食は木材が湿気や虫にさらされることで起こります。
床下の構造そのものが問題となるため、専門家の調査と修理が必要です。
専門家は床の構造を確認し、配置間隔や水平度を調整することで、床をしっかりと支えることができます。
また、腐食した材料は適切に取り替えて修理することが重要です。
床の問題は安全上のリスクとなるため、適切な手順と専門知識を持った専門家の助けが不可欠です。
参考ページ:中古マンションの床のきしみは何が原因?どうしたら直るの?
シロアリの被害が原因
床が非常にきしむ場合、シロアリの被害が疑われます。
シロアリは床下に巣を作り、木材を食べて虚弱化させることがあります。
特に浴室など水回りの場所はシロアリにとって好都合な環境なので、周辺の床がきしんでいる場合は注意が必要です。
シロアリの被害が疑われる場合は、専門家の助けを借りて床下の調査を行い、適切な対策を取ることが重要です。
購入前に修理するときの期間の目安
中古マンションを購入する際、床のきしみが見つかった場合、不動産会社の担当者にすぐに相談しましょう。
売主が修理を行う場合でも、入居希望日が決まっている場合は、修理にかかる期間がどのくらいか気になるかと思います。
下記では、専門会社に床のきしみの修理を依頼する際にかかる期間の目安について詳しくご説明いたします。
まず、修理の期間は一般的には以下のような流れになります。
まずは、床のきしみの原因を特定するため、専門家が立ち会って調査を行います。
調査結果に基づいて、修理方法と費用が提示されます。
修理内容や費用に納得ができれば、修理作業のスケジュールが立てられます。
具体的な作業では、まずは修理に必要な材料や工具の手配が行われます。
その後、床を修理するための作業が始まります。
床のきしみを解消するため、床面を分解して下地の補修や補強を行ったり、必要な部分を改修する場合もあります。
修理作業の終了後、床を元の状態に戻すため、仕上げ作業を行います。
これには床材の張替えやカビ・汚れの除去、クリーニングなどが含まれます。
このような修理作業には、床の状態や修理の内容によって所要期間は異なりますが、一般的には数日から数週間程度かかる場合が多いです。
具体的な期間は専門家との相談や修理内容に応じて決定されるため、一概には言えませんが、一般的な目安としては2週間から1カ月程度と考えてください。
ただし、状況によっては修理にさらに時間がかかる場合もあります。
例えば、部材の手配に時間がかかる場合や、工事依頼の混雑がある場合などです。
また、修理作業の途中で新たな問題が見つかったり、予期せぬトラブルが発生したりすることもあります。
これらの要因によっては、期間が延びる可能性があるため、その点も考慮しておく必要があります。
以上が、中古マンションの床のきしみ修理にかかる期間の目安についての説明でした。
購入前に修理が必要な場合は、不動産会社の担当者と相談しながら、期間や作業の流れについて調整しましょう。