不思議な猫8の8のはおでこに茶トラの8割がある猫だ。
背中にものの字に似た柄があってそれで8のと名付けた猫としては割と普通の人から猫にも人にもフレンドリーで実は結構賢いところも。
そんな8のの一番の特徴は生き霊が飛ぶことテーブルを挟んで来客と話をしていると食器棚の上で寝ている8のがテーブルの下から覗いたりしっぽをピンと立ててそばを通ったりする。
子供の頃からそうだった外で遊んでいるはずの迷い猫の姿を室内で見たり玄関のドアを開けた瞬間足元から飛び込んできたはずの子猫が家中探しても見つからなくて首をかしげたものだ迷い猫を保護し我が家の猫にしてからもかなり長いことその幻の猫の正体が8のだとは気付かなかったがある日友人が3人訪ねてきた抜け毛の季節だったので8の締め出してお茶を出すドアを引っ掻いて入れてくれろと泣く8の無視してもしつこく泣き続ける初の必死さが伝わってきてそれがどんどん大きくなって言った瞬間来たと客2人が叫んだ私も叫んだかもしれない8のがすごい勢いでドアを開けて部屋に飛び込んできたのだだがどのは空いていなかった8のは閉じているドアの向こうで小さく悲しげに鳴いて廊下を遠ざかっていった。